
Sports mouthguard
スポーツマウスピース

スポーツマウスピースとは?
スポーツマウスピース(マウスガード)は、スポーツ中の衝撃や歯の食いしばりから、歯や顎を守るための専用マウスピースです。
市販品と歯科医院で作るマウスピースの違い
スポーツマウスピースは市販品も多く、インターネットやスポーツ用品店などで手軽に購入できます。多くは「熱で柔らかくして歯に合わせる」タイプで、比較的安価なのがメリットです。
しかし、市販品はすべての歯並びや口腔の形にフィットするわけではなく、適合が甘いと十分な保護効果が得られません。また、噛み合わせの力加減が難しく、適切な形で固まらないケースもあります。
一方、歯科医院で作製するマウスピースは、歯科医師が丁寧に型取りを行い、患者様一人ひとりにぴったり合った「オーダーメイド仕様」。装着時の違和感が少なく、フィット感や保護性能も高いため、安心してスポーツに集中することができます。

スポーツマウスピースの役割とメリット
衝撃から
歯・顎・口腔内を守る脳しんとうの
リスク軽減集中力や
パフォーマンスの
維持食いしばりによる
歯への
ダメージ防止呼吸・会話が
しやすく快適
スポーツマウスピース作成の流れ
-
1
カウンセリング
まずはスポーツの種類やご希望を伺いながら、作製するマウスピースの種類や目的を確認します。あわせて、費用や治療期間などについてもご説明いたします。
-
2
検査・型取り
虫歯や歯周病の有無を確認し、問題がなければお口の型取りを行います。
※重度の虫歯や歯周病がある場合は、先にそちらの治療を優先いたします。 -
3
作製
型取りからおよそ2週間ほどで、オーダーメイドのマウスピースが完成します。
-
4
装着・お渡し
実際に装着していただき、噛み合わせや装着感を確認します。
マウスピースの費用
- スポーツマウスピース
(名入れや色もお選びいただけます) - 30,000~50,000円(税別)
よくあるご質問
- Q.
- どのスポーツで必要ですか?
- A.
- 接触や転倒のリスクがあるスポーツ全般で推奨されています。
- Q.
- こどもでも作れますか?
- A.
- はい。成長に応じて作り直しが必要なこともあります。
- Q.
- マウスピースは保険適用になりますか?
- A.
- 自費診療となります。健康保険は適用できません。
- Q.
- マウスピースの寿命はどのくらいですか
- A.
- スポーツの種類により、劣化の仕方が異なりますので詳細はご質問ください。
マウスピース着用が義務化されているスポーツ競技
以下の競技では、選手の安全を守るためにマウスピース(マウスガード)の着用が義務付けられています。
- アメリカンフットボール
- キックボクシング
- アイスホッケー
- 高校ラグビー
- 女子ラクロス
- インラインホッケー
- ボクシング
- 極真空手
※競技団体や年齢カテゴリーによって義務の範囲は異なる場合があります。詳細は各競技連盟や大会規定をご確認ください。
スポーツ競技とマウスガード(2023年3月現在)
- 競技種目
- 対 象
- 備 考
- ボクシング(日本ボクシング連盟)
- 義務
- 必ず歯にしっかりと合ったマウスピースを使用しなくてはならない。赤色及び赤系統の色が含まれるものは禁止する。
- キックボクシング(複数組織あり)
- 義務(国内・国際)
- 空手(組手)
(団体・流派により異なる) - 義務(一部団体・国際)
- 全日本空手道連盟・国際空手道連盟。透明(全日本)
- テコンドー(ワールドテコンドー)
- 義務(国内・国際試合)
- 透明・白のみ。例外なく装着義務。矯正装置等のない選手は上顎歯列を覆う。安全面から歯科医師作成のMGがベスト。
- 総合格闘技
- 義務(国内・国際)
- ラグビーフットボール
(日本ラグビーフットボール協会) - 義務(国内)
- 小学校5・6年生は推奨。13-18歳は義務。WR競技規則4条許可
- アメリカンフットボール
(日本アメリカンフットボール協会) - 義務(国内・国際)
- 見た目にわかりやすい色とする(白、透明は禁止)
- ラクロス(日本ラクロス協会2022)
- 義務(国内・国際)
- 女子:見た目にわかりやすい色とする(白、透明は禁止)、グラフィックの歯が描かれていてはならない。
男子:見た目にわかりやすい色とする(白、透明以外の色を推奨)、また使用するマウスガードは上顎の歯全てを覆うように歯科医もしくは歯科技工士により調整されたもの ─歯科医もしくは歯科技工士により選手の受傷回避のために作られた口腔内保護用品 のいずれかでなければならない。
- ホッケー(日本ホッケー協会)
- 義務(スポーツ少年団、マスターズ大会は強く推奨)
- 2022年度より完全実施(ゴールキーパー:推奨)
- インラインホッケー(World Skate)(国際アイスホッケー連盟(2011・12)
- 義務(国際アイスホッケー連盟:18歳以下、ワールドスケート:バイザー装着者)
- 統一ルールなし
- アイスホッケー(公式国際競技規則2018-2022年度)
- 成人女子:推奨U-20男子:義務(条件付き)
- 女子:カスタムメイドの着用推奨
男子:「アンダー20」の年齢カテゴリーのプレーヤーは全員、顔面全体の保護具(フルフェイスバイザーまたはケージ)を着用していな い場合には、マウスガード(望ましくはカスタムメイド)を着用しなくてはならない。
- モーターバイク
(2021ロードレース競技規則:国際モーターサイクリズム連盟) - 推奨(ロードレース、モトクロス、トライアル、エンデューロ 、 スーパーモト、モタード)
- 出血が見やすい色
ロードレース/モトクロス/トライアル
- バスケットボール
(日本バスケットボール協会:競技規則2021) - 許可(国内・国際)
- 透明
- 高校野球
(日本高等学校野球連盟:2010年3月~) - 許可
- 透明・白に限る
- 柔道(全日本柔道連盟)
- 許可
- 透明・白に限る(畳に上がる前に審判員に申告、2017年3月)
- ハンドボール
(IHF :InternationalHandball Federation国際ハンドボール連盟 競技規則2022 ) - 許可(国内・国際)
- 透明で単一色のMG装着を許可
https://www.ihf.info/sites/default/files/2022-09/09A%20-%20Rules%20of%20the%20Game_Indoor%20Handball_E.pdfより(2022年12月12日アクセス)
一般社団法人 日本スポーツ歯科医学会より引用
マウスピースの着用が推奨されているスポーツ競技
マウスピースは「義務化」されていなくても、外傷予防やパフォーマンス維持の観点から、以下の多くの競技で着用が推奨されています。
格闘技系
- ボクシング
- キックボクシング
- 空手
- 拳法
- レスリング
- 柔道
- 相撲
球技・団体競技
- アメリカンフットボール
- ラグビー
- アイスホッケー
- フィールドホッケー
- バスケットボール
- ラクロス
- サッカー
- ハンドボール
- テニス
- 水球
- 綱引き
- 野球
- ソフトボール
- ゴルフ
個人競技・その他
- モータースポーツ全般
- 体操/トランポリン/アクロバット
- スキー/スノーボード/スケートボード
- スカイダイビング/ハンググライダー
- 馬術/乗馬
- 射撃競技
- ジェットスキー/サーフィン
- ボウリング
- 砲丸投げ/槍投